今年もよろしくお願いします

 2026 年がやってきました。えーぽいんとは、2024 年 4 月の開設以来、この春で 3 年目を迎えます。開設2年目にあたった昨年は、常陸太田市内外から10名を少し超えるくらいの人数の小中学生が通ってくれました。フリースクールについての専門的な知識はまだ十分とは言えない中での手探りの運営でしたが、ほんとうにたくさんの方々の応援をいただきながら、2年目の最終コーナーに入るところです。

 2年目の活動の特徴といえば、本拠地 「えーぽいんと」 から外へ出かける機会を増やしたことでしょうか。

 恒例となった増子理事長と磯山監事の「えーぽいんとライブ」は、1 年目は春友の「えーぽいんと」を会場にしていましたが、1周年を機に「みんなで遠足」と称して、様々なところへ出かけて行きました。えーぽいんとでは、こどもたちを「えーぽいんたー」と呼んでいますが、この通称もおなじみになり、えーぽいんたーたちの物販や運営サポートの姿もすっかり板について、なんと自分たちのグッズの制作販売も手掛けるようになりました。売り上げが運営の一助となっていることはもとより、会場でたくさんの方々にお声をかけていただいたことは、こどもたちの「自信」に大きくつながっています。

 また、社会見学というわけではありませんが、市の総合体育館の建設現場の見学や、自動運転EVバスに乗って街歩きにも出かけました。お世話くださった市役所の方々には、事前の調整から当日のご案内まで、細やかにご協力いただきました。こどもたちにとって貴重な体験の機会をつくっていただき、心より感謝しています。みんなこどもらしく、わいわいとにぎやかに楽しむ様子を見て、市役所の方々も「お招きしてよかった。」と喜んでくださいました。

 そして、一番のトピックは 12 月のお泊り遠足。えー日記に書きましたが、こどもたちの様々な姿、とくに一人ひとりが最後に発表した感想は、わたしたちスタッフの予想を超えた成長ぶりをみせてくれました。こどもたちの持っている可能性の大きさを、あらためて気づかされたとともに、えーぽいんとを創ってよかったとしみじみと感じるできごとになりました。

 とはいえ、日常のえーぽいんとは、こどもたち一人ひとりが思い思いに過ごし方を選びながら、その日集まった仲間たちとともにつくる普通の日々です。理事長の実家ならではの空気感の中、えーぽいんとらしい穏やかでにぎやかな日々を送ってきましたし、これからもそうすると思います。

  そしてこの春、えーぽいんとはいよいよ中学卒業とともにえーぽいんとを卒業する生徒を送り出すことになります。えーぽいんとでは、進路について答えを示すような直接的なアドバイスはしません。その代わりに、生徒本人の揺れる気持ちに寄り添い、必要であれば学習のサポートをしながら、保護者の方の思いも受け止め、一緒に悩みながら、その子にとってより良い方向を探っていきます。たぶん、大切なことは「自分で決める」ことで、それには、日々の活動の中での小さな達成感や認められたうれしさとかの積み重ねこそが、きっと役に立つと思っているからです。それとわたしたちは、誰とも比べず、目の前のこどものことだけを見つめて関わっていくことができます。これからも、その姿勢を大切にしていきたいと思っています。

 卒業しても、そのこどもが必要とする限りえーぽいんとはそばにいてあげたいと思っています。えーぽいんたーは卒業してもわたしたちの大切な仲間ですから。でも、最適なサポートのあり方は、まだ模索しているところです。2026 年の最初の大きな宿題です。

 こんなふうに、今年も走りながら考える日々になると思いますが、みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。